オークションやフリマで出品する人は”マメな人”だと思っていました。マメじゃない私が、はじめてメルカリで出品しました。アプリの誘導するままに動いてたら、出品してから約半日で配送を完了していました。あっという間に売れる手軽さはちょっと快感で、ハマる人がいるのも分かる気がします。利用中は、ただただメルカリのサービス力に驚かされました。
メルカリのデザイナーは日本に6名、海外に2名で、(※昨年の情報)市場規模からすると少ない人数にも思います。アメリカ市場でも挑戦しているなんて、なんだか将来性含め楽しそうな会社だなあという印象です。
http://mercan.mercari.com/entry/2016/05/31/134200
あくまで個人的な見解ですが、デザイン視点で優れたユーザビリティについて感じた点をまとめてみました。私は携帯アプリを利用したのでアプリの評価になります。
①1画面で完結、確認画面不要のUI
「出品」をタップして現れるのが「商品の情報を入力」画面です。この画面の内容を設定して「出品する」で出品完了です。
「商品の画像」「商品名と說明」「商品の詳細」「配送について」「販売価格」が1つの画面で済みます。Amazonや楽天の購入画面では、支払い方法や配送方法の設定した後に確認画面が出てきて、手順としては多いですよね。出品と購入で違いはあると思いますが、この画面が確認画面の機能も担ってるので確認する必要が無いんでしょうね。
②会話型インターフェイス
2017年も継続してるトレンドです。会話型インターフェースが見やすいのはなぜでしょうか。複数の人のコメントが時系列で並ぶので、購入者も出品者も、最新のコメントにのみ返事すればよいので無駄なやり取りが減ります。
③次することを誘導する
携帯の通知機能で、「購入者の支払いが完了したので梱包して発送してください」というメッセージが届きました。アプリでも「やることリスト」画面で次に何をすればよいのか教えてくれます。複数出品していても、することが一覧で分かれば管理しやすいですよね。「あなたへのお知らせ」ボタンも含めて、トップ画面のボタンの機能、数、配置が巧妙だと思います。
④絶妙な”ガイド”機能
使い勝手において、ガイドはとても重要な機能です。どういうこと?と思ったところに絶妙なタイミングでガイドをしてくれる、メルカリも優れたガイド機能を持っています。
話はそれますが、私がメーカーに勤めていたときは”ガイド”ではなく”ヘルプ”を使っていました。今回もヘルプだと思ってたらガイドだったので、ヘルプは古いのかと思って調べたら、今はガイドばかり使われていました。商品から取扱説明書が無くなって、それをサポートするのがインターフェイスの中にある”ヘルプ機能”だったわけですが、、、
ヘルプ【help】:コンピューターの操作画面上において、アプリケーションソフトなどの使い方をユーザーに説明する機能。
ガイド【guide】:案内すること。また、案内人。手引き。便覧。(一部引用、引用元:goo国語辞書)
「はい/いいえ」で選択させながら誘導させるインターフェイスは多いですよね。
最後に
メルカリのウェブ版で5万4180人分の個人情報が流出して大きな話題となりました。ネットで「メルカリ終わり」なんて過激な意見もあったりしましたが、批判の一方で、対応が早かったとかメルカリのエンジニアを評価する記事もあったことや、流出の内容は普段ネットで買い物する時に記載する程度ということもあって事態は終息しましたね。人気のアプリで使って楽しい!など、華やかな面ばかりに目が行きがちですが、サービスを提供するということは、安全対策とかリスク対策といったこともひっくるめてなんだと認識しました。メルカリはCtoCプライスマーケットの代表格。4周年を迎えた4月に『メルカリファンド』を立ち上げました。目的はCtoCのプラットフォームの拡大と言ってますが、今の私には難しくてどうにも理解できません。とにかく、これからも動向をチェックしていきたい会社だと思いました。